起動時に使用される設定を構成する
この記事では、アプリケーション構成ファイル(app.wsconf)を編集して、WebSailingの起動をカスタマイズする方法について説明します。
起動時の設定の概要¶
WebSailing101以降のすべてのバージョンでWebSailingの起動をカスタマイズするには、ConfigEditorを使用して アプリケーション構成ファイル を編集します。アプリケーション構成ファイルは、WebSailingの実行ファイルと同じディレクトリにapp.wsconf
という名前で配置されています。設定ファイルには次の項目が保存されています。
- WebSailingのユーザーデータの保存先
- WebSailingの起動時の挙動(セーフモードなど)
- ログファイルの保存先
それぞれの設定へのパスと、設定内容は次の通りです。
パス | 値の種類 | 内容 |
---|---|---|
/Application/Startup/UserData/Directory | 文字列型 | ユーザーごとの作業フォルダーとして使用されるディレクトリのパス |
/Application/Startup/UserData/EnableSandbox | ビット型 | 起動時にサンドボックス機能を有効にするか |
/Application/Startup/UserData/EnableSafeMode | ビット型 | 起動時にセーフモードを有効にするか |
/Application/Startup/UserData/EnableRecoveryMode | ビット型 | 回復モードを使用可能にするか |
/Application/Startup/UserData/EnableCustomizedStartup | ビット型 | カスタム起動を許可するか |
/Application/Startup/UserData/EnableEmergensyMode | ビット型 | エマージェンシーモードを使用可能にするか |
/Application/Startup/UserData/Location | 文字列型 | ユーザー設定ファイルへのパス |
/Application/Log | 文字列型 | ログファイルのパス |
起動時の設定を編集する方法¶
アプリケーション構成ファイルは、WSOFTConfig形式で保存されています。この記事では、WebSailingで、そのファイルを編集する方法を説明します。編集方法は、実行中のWebSailingの設定を編集するか、起動していないWebSailingの設定を編集するかで操作が変わります。
警告
ConfigEditorを使用する場合は注意が必要です。設定ファイルを誤って編集すると、ソフトウェアを再インストールする必要がある問題が発生したり、データが失われる可能性があります。非公式のソースによって提案される編集は避けてください。また、設定ファイルを編集する前にバックアップをとるとより安全です。
起動中のWebSailingの設定を編集する¶
必要条件
この手順では起動オプションを使用するため、app.wsconf/Application/Startup/UserData/EnableCustomizedStartup
がTrueに設定されている必要があります。
- 起動中のWebSailingの設定を編集するには、「メニュー」、「WebSailingを再起動」、「起動オプションの設定」へと進みます。
この時、誤って「WebSailingを再起動」をクリックしないように注意します。
-
WebSailing起動オプションが表示されたら、右下のリンク「または、スタートアップ時に使用される設定を編集します」をクリックします。
-
ConfigEditorが起動します。ここでは、app.wsconf/Config/Application以下の設定を編集できます。
編集が終了したら保存た後ウィンドウを閉じ、WebSailing起動オプションで必要なオプションを設定した後、「起動」をクリックします。
起動していないWebSailingの設定を編集する¶
- 別のディレクトリにインストールされているWebSailingを起動して、websailing://settings/tools/にアクセスします。
- 設定エディターをクリックして、ConfigEditorを起動します。
- 「ファイル」、「開く」をクリックして、対象のWebSailingのapp.wsconfファイルを選択します。
- 設定を編集します。編集が終了したら「ファイル」、「保存」をクリックして設定ファイルを保存します。