array.StdDev

現在の配列内の要素の標準偏差を取得します。


taiseiue | 2024-07-18

定義

名前空間: Alice
アセンブリ: Losetta.Runtime.dll
ソースコード: Alice.Core.Array.cs

プレビュー

この記事では、現在開発中のAlice vNEXTに実装される予定のAPIについて説明しています。 このAPIは予告なく削除および変更される可能性があります。

StdDev(bool)

現在の配列内の要素の標準偏差を取得します。

AliceScript
class Alice.Array;
public number StdDev(bool sample = false);
引数
sample 配列を母集団の標本とみなして、不偏標準偏差を取得する場合はtrue、配列を母集団全体とみなして、母標準偏差を取得する場合はfalse。この引数の規定値はfalseです。
戻り値
number 配列内の各要素の標準偏差

対応
AliceScript
AliceSister
Losetta

StdDev(delegate,bool)

現在の配列内の各要素にある値を用いて、標準偏差を取得します。

AliceScript
class Alice.Array;
public number StdDev(delegate source, bool sample = false);
引数
source 配列内の各要素を数値に変換する関数
sample 配列を母集団の標本とみなして、不偏標準偏差を取得する場合はtrue、配列を母集団全体とみなして、母標準偏差を取得する場合はfalse。この引数の規定値はfalseです。
戻り値
number 配列内の各要素の標準偏差

対応
AliceScript
AliceSister
Losetta

説明

この関数は、現在の配列の各要素の標準偏差を取得します。sourceを指定しない場合、配列内の各要素は数値型である必要があります。

この関数は、以下の公式を使用して母標準偏差または不偏標準偏差を計算します。

母標準偏差

\[ s = \sqrt{\frac{1}{n}\sum_{i=1}^{n} (x_i - \bar{x})^2} \]

不偏標準偏差

\[ s = \sqrt{\frac{1}{n-1}\sum_{i=1}^{n} (x_i - \bar{x})^2} \]

不偏標準偏差は母標準偏差とは異なり、標本が母集団の一部を切り取ったものだとみなして、標本に偏りがあることを考慮して計算を行います。通常、データの全てを取得できる場合は母標準偏差を、実験サンプルなどすべてを網羅していないデータを扱う場合は不偏標準偏差を使用します。

sourceは、数値型を返すデリゲートである必要があります。このデリゲートには、順番に配列内の各要素が渡されます。

以下は、ある数値が入った配列の標準偏差を求めます。

AliceScript
var a = [8, 9, 6, 11, 3, 10, 8, 9];
print(a.StdDev(false)); // 出力例 : 2.5...