起動時に使用される設定を構成する

この記事では、アプリケーション構成ファイル(app.wsconf)を編集して、WebSailingの起動をカスタマイズする方法について説明します。


taiseiue | 2022-10-29

起動時の設定の概要

WebSailing101以降のすべてのバージョンでWebSailingの起動をカスタマイズするには、ConfigEditorを使用して アプリケーション構成ファイル を編集します。アプリケーション構成ファイルは、WebSailingの実行ファイルと同じディレクトリにapp.wsconfという名前で配置されています。設定ファイルには次の項目が保存されています。

  • WebSailingのユーザーデータの保存先
  • WebSailingの起動時の挙動(セーフモードなど)
  • ログファイルの保存先

それぞれの設定へのパスと、設定内容は次の通りです。

パス 値の種類 内容
/Application/Startup/UserData/Directory 文字列型 ユーザーごとの作業フォルダーとして使用されるディレクトリのパス
/Application/Startup/UserData/EnableSandbox ビット型 起動時にサンドボックス機能を有効にするか
/Application/Startup/UserData/EnableSafeMode ビット型 起動時にセーフモードを有効にするか
/Application/Startup/UserData/EnableRecoveryMode ビット型 回復モードを使用可能にするか
/Application/Startup/UserData/EnableCustomizedStartup ビット型 カスタム起動を許可するか
/Application/Startup/UserData/EnableEmergensyMode ビット型 エマージェンシーモードを使用可能にするか
/Application/Startup/UserData/Location 文字列型 ユーザー設定ファイルへのパス
/Application/Log 文字列型 ログファイルのパス

起動時の設定を編集する方法

アプリケーション構成ファイルは、WSOFTConfig形式で保存されています。この記事では、WebSailingで、そのファイルを編集する方法を説明します。編集方法は、実行中のWebSailingの設定を編集するか、起動していないWebSailingの設定を編集するかで操作が変わります。

警告

ConfigEditorを使用する場合は注意が必要です。設定ファイルを誤って編集すると、ソフトウェアを再インストールする必要がある問題が発生したり、データが失われる可能性があります。非公式のソースによって提案される編集は避けてください。また、設定ファイルを編集する前にバックアップをとるとより安全です。

起動中のWebSailingの設定を編集する

必要条件

この手順では起動オプションを使用するため、app.wsconf/Application/Startup/UserData/EnableCustomizedStartupがTrueに設定されている必要があります。

  1. 起動中のWebSailingの設定を編集するには、「メニュー」、「WebSailingを再起動」、「起動オプションの設定」へと進みます。 起動オプションの設定

この時、誤って「WebSailingを再起動」をクリックしないように注意します。

  1. WebSailing起動オプションが表示されたら、右下のリンク「または、スタートアップ時に使用される設定を編集します」をクリックします。 または、スタートアップ時に使用される設定を編集します

  2. ConfigEditorが起動します。ここでは、app.wsconf/Config/Application以下の設定を編集できます。 ConfigEditor

編集が終了したら保存た後ウィンドウを閉じ、WebSailing起動オプションで必要なオプションを設定した後、「起動」をクリックします。

起動していないWebSailingの設定を編集する

  1. 別のディレクトリにインストールされているWebSailingを起動して、websailing://settings/tools/にアクセスします。 websailing://settings/tools/
  2. 設定エディターをクリックして、ConfigEditorを起動します。 ConfigEditor
  3. 「ファイル」、「開く」をクリックして、対象のWebSailingのapp.wsconfファイルを選択します。 ConfigEditor
  4. 設定を編集します。編集が終了したら「ファイル」、「保存」をクリックして設定ファイルを保存します。