新しいAliceへのアップグレード

この記事では、Aliceのバージョンをアップグレードする方法や、注意点を説明します。


taiseiue | 2024-09-18

Aliceの新しいバージョンは毎年リリースされます。古いバージョンのAliceには、サポート期間の間セキュリティ修正と通常のバグ修正が提供されますが、新機能の追加や機能改善は行いません。 このため、新規に開発するアプリケーションについては最新バージョンのAliceScriptを使用することを推奨します。 しかし、既存のアプリケーションをアップグレードする前に、いくつか考慮事項があります。

アップグレードの動機

  • 使用しているAliceのバージョンがサポートされなくなった
  • 新しい環境で動作させるには、アップグレードする必要がある
  • 新しいバージョンに使いたい文法やAPIがある

注意事項

  • アップグレード後に非推奨となったか変更された、または廃止された機能はないか
  • 現在の環境で新しいバージョンが動作するか
  • 新しいバージョンの新しい機能について、使用方法などの情報がチーム内で十分に共有できているか

以上を確認してから、アップグレードの作業に取り掛かってください。

実行環境のアップグレード

新しいAliceにアップグレードする場合、実行環境はLosettaを選択することを推奨します。 現在の実行環境がLosettaではない場合、Hello,World#環境構築を参考にLosettaを導入してください。

もしLosettaをすでに導入している場合、以下のコマンドを実行してLosettaのバージョンを更新します。

シェル
$ alice update --upgrade

ソースコードのアップグレード

稀にですが、新しいAliceのバージョンに破壊的変更が存在する場合、ソースコードの該当する箇所を新しいものに書き換える必要があります。 書き換えが必要な変更と変更方法は、互換性に影響を与える変更点を参照してください。 書き換えを行ったあとは、必ず動作テストを行なってください。