WebSailingGLプロンプトリファレンス

この記事では、WebSailingGLに搭載されていたWebSailingプロンプトで使用できるコマンドについて説明します。


taiseiue | 2019-7-11

WebSailingGLには、WebSailingの機能を補助するためにWebSailingプロンプトが実装されています。ユーザーは、このプロンプトを使用して高度な設定変更を行うなどさまざまな機能を使用できます。

また、サポートは終了しているものの、WebSailingプロンプトは現在でもGLTerminalとして入手することが出来ます。これは、WebSailing3.0からWebSailingプロンプトの機能のみを独立させたものです。


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プロンプトの概要

ウィンドウ

WebSailingプロンプトは、下のテキストボックスにコマンドを入力し、実行をクリックすることでコマンドを実行できます。最上部の 鍵アイコン(🔒) をクリックすると、プロンプトのロック状態が切り替わります。プロンプトをロックすると、コマンドを実行できなくなり、一切のテキストイベントがコマンドで処理されます。

バッチファイルを読み込むラベルをクリックすることで、バッチファイルをスクリプト実行できます。これはテキストファイルの一番上から順番にコマンドを実行していく方式です。

F1...F4のボタンは、コマンドごとに用途が異なります。たとえば、wspadコマンドでは、保存や読込などの機能が割り当てられます。

ボタンをクリックするとアプリケーションが終了します。

コマンドの一覧

@echoコマンド

引数にonあるいはoffを指定すると、ユーザーの入力が画面に表示されるかどうかの値を指定できます。

balthコマンド

コンピューター負荷をかけます。

rundコマンド

スクリプトファイルを読み込み、一行ずつ実行します。

helpコマンド

コマンドの簡単な説明を表示します。

clsコマンド

画面をクリアします。

cpコマンド

引数に指定したファイルをもう一方に指定した場所へコピーします。

コマンド
cp <コピー元> <コピー先>

netコマンド

dlサブコマンド

ひとつ目の引数に指定したUrlのファイルをもう一方の引数に指定した場所に保存します。

コマンド
net dl <Url> <ダウンロード先>
viewサブコマンド

ひとつ目の引数に指定したUrlの内容を表示します。

コマンド
net view <Url>

echoコマンド

引数に指定したテキストを表示します。

コマンド
echo <表示内容>

wspackコマンド

mountサブコマンド

ひとつ目の引数に指定したWebSailingイメージを指定したディレクトリに展開します。

コマンド
wspack mount <イメージへのパス> <展開先>
cleateサブコマンド

ひとつ目の引数に指定したディレクトリをもとにWebSailingイメージを作成します。

コマンド
wspack cleate <ソース> <ターゲット>
addサブコマンド

ひとつ目の引数に指定したイメージにふたつ目に指定したファイルを追加します。

コマンド
wspack add <イメージ> <追加するファイル>
viewサブコマンド

指定したイメージに含まれているファイルの一覧を表示します。

コマンド
wspack view <イメージ>

testコマンド

EnvInfoオブジェクトのプロパティを列挙します。

コマンド
test

exitコマンド

アプリケーションを終了します。

コマンド
exit

closeコマンド

プロンプトを終了します。

コマンド
close

cdコマンド

プロンプトのカレントディレクトリを変更します。

コマンド
cd <ディレクトリ>

wsupdateコマンド

delサブコマンド

WebSailingの更新キャッシュを削除します。

コマンド
wsupdate del

wsupdateコマンド

newサブコマンド

WebSailingの更新イメージをネットワークからダウンロードし、更新可能な状態にします。

コマンド
wsupdate new
startサブコマンド

次回起動時にWebSailingを更新するように構成します。

コマンド
wsupdate start
updateサブコマンド

WebSailingの更新を実行します。

コマンド
wsupdate update

execコマンド

ファイルを実行します。

コマンド
exec <ファイル名>

dirコマンド

現在のディレクトリ内容を列挙します。

コマンド
dir

apiコマンド

getサブコマンド

指定したパッケージをインストールします。

コマンド
api get <パッケージ名>
updateサブコマンド

現在インストールされているパッケージをすべて最新の状態に更新します。

コマンド
api update
izonサブコマンド

現在インストールされているパッケージに必要な依存関係を列挙します。解決していない依存関係があれば警告します。

コマンド
api izon

makecerコマンド

APIをサイドロードするために必要な証明書を作成します。このコマンドは対話形式で実行されます。

コマンド
makecer <APIファイル名>

addcerコマンド

APIを実行するために必要な証明書を編集します。このコマンドは対話形式で実行されます。

コマンド
addcer <APIファイル名>

delcerコマンド

APIを実行するために必要な証明書を削除、APIが使用できないようにします。

コマンド
delcer <APIファイル名>

wspadコマンド

wspadを実行する様子

テキストエディタを起動します。このコマンドは対話形式で実行されます。

コマンド
wspad <ファイル名>

memコマンド

m1からm9までの変数領域に値を書き込みます。変数は$m1のような形式で使用できます。

コマンド
mem m1 Hello,World!
echo $m1 // 出力例 : Hello,World!

その他の情報

  • WebSailingプロンプトは、起動時にC:\WebSailing\APIDataにディレクトリを作成します。
  • WebSailingプロンプトは、起動時にC:\WebSailing\APIにディレクトリを作成します。
  • WebSailingプロンプトは、起動時にC:\WebSailing\APIData\start.wsbに起動用スクリプトを作成します。